いきなりエントリーシートを書きはじめる人がときどきいますが、それは無理というもの。
ではなぜ書けないのか。書くための必要十分条件をおさらいします。
● エントリーシート「はじめの一歩」に苦しむのは?
シューカツ生であれ一人前の社会人であれ、「文章が書けない」と頭を抱えるとき、たいがいは2つの原因があります。それは「コンテンツ(何を書くか)」と「表現力(どう書くか)」の問題です。
エントリーシートには「相手の質問内容には自己PR(過去軸)と志望動機(将来軸)の2種類がある」とありましたね。うち、自己PRが書けない状態を例にとります。
下図「自己PRが書けない」から上下2択で、青なら右方向に進み赤に行きあたればストップ。1~4どのタイプになりましたか?
● 自分が書けない理由を見きわめる
1「どう書くべきかわかっている」になった人 →さっさと書きなさい。
2「どう書けばよいかわからない」→単に、表現(文章)力の問題。とりあえず手を動かして形にすることが先決。そして、大学のキャリアセンターなど、信用する大人に読んでもらい、自分の意図したこととずれていないか確認する。もちろん当研究所でもチェック可能。
3「受けるネタかどうか、自信がない」→コンテンツ未定が原因。下の「そもそも、企業担当者は何を見ているのか」を読むこと。コンテンツ=PRポイントを見つけ、さらにそれを適切に表現することでエントリーシート、そして面接をクリアすることができる。ちなみに、4割以上のシューカツ生はここで引っかかっている。
4「ネタが全く見当たらない学生生活を送ってしまった」→コンテンツ不明が原因。とりあえず下の「そもそも、企業担当者は何を見ているのか」を読む。それでもピンとこないなら、「最大限の文章力を駆使(ねつ造も辞さず)」「今からコンテンツ作りを模索」「開き直って何もしない」の3択から選ぶことを考える。
● そもそも、企業担当者は何を見ているのか
ここで疑問が出てきませんか?「企業(社会人)にウケるコンテンツってどんなの?」
その前に、人事担当者が何を基準に採用するのか考えてみます。これは企業や職種によってかなり異なります。「その分野でただちに活かせる専門分野があるか」からみていく場合も多いでしょう。該当する方は大学の企業説明会から始めるのが時間とエネルギーの節約です。
ただ、一般人(専門知識に自信ナシ:特に文系学生)のスタートラインとしてはこの人は社会人として通用しそうかどうか、ではないでしょうか。要素として次のものを挙げておきます。
・ある目標に向かってがんばれるタイプか(価値観と達成意欲)
・周囲とうまくやっていけそうか(ある程度の協調性)
・精神的・肉体的にタフさがあるか(気力とそこそこの体力)
+社会的な常識があるか(健全な倫理観と最低限のマナー)
これらを「ウケるコンテンツ」という観点から考えると、いろんなアプローチが可能だということに気付くんじゃないでしょうか。大切なのは上の基準にのっとったうえで、その人らしさが表れているか、ということだと思います。
ちなみに、自己PRや志望動機を書く前に、自分のやったこと、やりたいことについて棚卸しをする作業を自己分析と呼びます。自己分析はエントリーシートを書く上で必要です。でも、結構面倒くさくて時間がかかります。
特に自己PRを書くときには、「何にも取り柄がない!」と自己嫌悪に陥る学生さんも多く、時には泣きだしたりする人もいます。精神衛生上からみれば、志望動機から先に分析するのも一手かもしれません。
実際の自己分析の方法とは?そして志望動機の書き方は?次の「How to Write エントリーシート3」で紹介します。ぜひ下のフォームで閲覧を申し込んでください。サイトを見るためのパスワードが、すぐに表示されます(もちろん無料)。
自己分析のためのシート「自己取材メモ」もダウンロードできますよ。
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