How to Write エントリーシート(心得編)1

エントリーシートとは何かという基本的な点について簡単に解説します。

 

● エントリーシートとは何か

 

みなさんはアルバイト応募のときに「履歴書」を書いたことはありますか?あれば、それのもう少し複雑なものと考えてください。ない人は、そうですね~、あなたを全然知らない人たちが、あなたという人のことを理解するためのデータブックだと思ってください。

 

その用途は2つ。ひとつがズバリ、「第一次選考」です。これで足切りが行なわれることがよくあります。

もうひとつが「面接の時の参考書類」です。

選考は一般的に、エントリーシート→筆記試験(SPIなど)→グループ面接→個人面接→内定という流れで行なわれます。この面接の時に面接官の机の上に常においてあるのがエントリーシートです。ときには、エントリーシートに記入したことを基にした質問も出ます。

 

このように、エントリーシートは、最初から最後まで選考に影響する、非常に重要な書類なのです。ですから、次の2つには必ず注意してください。

 

1.提出の際には必ずコピーを。社に会社訪問時にその場で書かされた場合は、どんな質問に対し

 何を回答したか、簡単にメモを取っておく


2.手書きの際はできるだけ丁寧に、かつ濃い字で書く(薄い字はコピーに写らない)


● エントリーシートで聞かれること

 

主に2種類のデータの記入を求められます。

 

1.客観的データ

氏名、所属(学校・学部)、学歴(出身校)、写真、志望部門・職種、連絡先(住所・Eメール)、ゼミ、卒論テーマ、クラブ活動、特技(特殊技能)、資格 など

 

2.主観的データ

自分はどんな人間か

これからどんな仕事をしたいのか ほか

 

シューカツ生全てが頭を悩ませるのが、「主観的データ」の記入です。敵(企業)はあの手この手で「おまえはどんな奴なんだ!」と聞いてきます。「ゼロの概念とは何か」といった哲学的質問から自分らしい写真を数枚選んで送れ、というビジュアル系まで実にさまざまです。

 

● 質問例

 

エントリーシートや面接で聞かれる「どんな人間か」と「どんな仕事がしたいか」という質問は、受け手である学生からすれば「自己紹介(自己PR)」と「志望動機」です。

 

典型的な質問は次の通りです。

 

自己PR系 

・学生時代で最も力を入れたことは何ですか
・あなたの長所・短所を教えてください
・人生最大の挑戦・困難は何ですか

 

志望動機系
・学生時代の知識や経験を当社でどのように活かしたいですか 
・あなたはなぜこの仕事(業界・職種)を希望しますか
・あなたの10年後の夢は何ですか

なお、求められる字数はさまざまですが、自己PR、志望動機ともに400字程度が多いですね。ちなみに400字を早めの速度でしゃべると1分のスピーチになります。

 

「自分が気になる企業の過去問は?」を知りたい人はエントリーシート.comで探してみてください。

 

          あなたが今いる場所
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● 相手が聞きたいのは「あなたはどんな人か」と

  「これから何をしたいか」

 

さまざまな質問形態を取るエントリーシートですが、相手が知りたいことは2点に集約されます。それが「あなたはどんな人か」「これから何をしたいか」です。

 

考えてもみてください。相手はあなたのことを全然知りません。だから「どんな人(来し方)」と「何をしたい(行き先)」という時間軸で、現在という岐路に立つ、あなたの価値を判断したいのです。

もっとざっくりと言いましょうか。エントリーシートや面接を通じて、あなたのキャリアの方向性と、企業のベクトルとのすり合わせをしようとしているのです。

 

 

● インターンシップについて

 

「たかがエントリーシートっちゅう紙切れと、小学生レベルの質問のSPIと、数回の面接で採用を決められてたまるかい」というあなた。その考えは正しいといえましょう。こうした選考方法ではせいぜい学校名や第一印象の良し悪ししかわからないということに、気付いた企業も増えてきました。

 

そこで、あらたなマッチングの場として実施されているのがインターンシップです。これは、学生が一定期間、自分の興味のある企業に研修生として働き、就業体験を積む制度のことです。選考につながるケースばかりとは限りません。が、研修中の態度やタスクの処理能力、あるいは終了後に書くエントリーシートもどきの書類を、採用の判断につなげるケースも増えてきています。

  

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