就活サイト活用の留意点

朝日新聞が、就職活動のサポートビジネスを始めたようだ。題して「就活全力アシスト宣言」。他の新聞社はまだ取り組んでいないのか?調べる限り朝日が一番乗りのようだ。しかし、シューカツ支援ほど儲からないものないのに(ホントだよ)、と思いつつサイトを覗いてみた。

 

さっそくページに目を通すと、なになに「差がつく試験対策」「すばやい企業研究」…。なかなか項目が充実している。商売柄、「実践的なES対策」が気になりクリックしてみると、赤ペン添削見本がでているではないか!どうやら朝日新聞の模擬エントリーシートを提出すると、文章の書き方にアドバイスをくれるようだ。ただし、添削者はジャーナリスト学校の先生だそうだから、担当してくれるのは退職した記者の人だね。添削見本もかなり年配者の字のようだし。

 

この添削サービスやもろもろの情報提供を含めて、新聞デジタル版+1000円でやってくれるらしいから、就活対策に新聞取ろうかなって人はまあまあお得なんじゃないかな。朝日側とすれば就活ビジネスというよりは、新聞離れな若者の購読層を掘り起こす意味で、これを始めたんだろうね、きっと。

 

ただ、みなさんが利用するにあたって気をつけてほしいのは、うのみにしないことだ。ここの「私の内定ストーリー」に限らず'私は××(この場合は新聞を利用)してこんな有名企業に合格しました!’といった就活サイトの内容を本気で信じ込んでしまう人がいるからだ。

 

こんなコーナーに登場するような元学生は、難関大学の有名学部を出ていたりいわゆる帰国子女であったりと、もともとのベースが違う。この人たちの行動パターンをまねして人気企業を狙っても、お祈りメールの山を受け取る結果になることが多い。

 

自分はどんな業界で、どんな仕事がしたいのか。ある程度目星をつけたうえで、まずキャリアセンターに足を運んでみたらいい。そこで、属する学部の卒業生の就職実績を調べて、自分の希望に添い、かつ「いけそうな」規模の企業に当たりをつけてごらん。目につく有名企業にとりあえずエントリーするより、そこからシューカツを始めた方が、効率的に動けるかもよ。