シューカツという成長機会

この連休、オフィス外の前で信号待ちをしていたときのことである。首からボードを下げたインタビュアーが、シューカツ生らしき若い女性に志望業界や何やらのアンケートをしていた。

 

後ろからのぞくと、さらにシューカツ生に何やら数枚のビラを見せている。「絶対内定!シューカツの神○○氏プロデュース就活塾」の文字が目に入った。近くにオフィスがあるからよっていけと勧誘しているようだ。この業界で長いことやっているが、○○氏なんて名前、聞いたことないぞ。こりゃいかん、とオバはん根性丸出しでずいっと後ろから割って入った。

 

「職探ししているんですけど、私もOKですか?本当に就職決まるまで全部タダなん?」。インタビュアーはおびえた表情を見せ「いえ、若い人向けで(失礼な…)、実費はいただくときも」と不明瞭な言語を発しながら、頭を下げて逃げ散ってしまった。ぽかんとしているシューカツ生に、人の迷いに付け込んで商売を仕掛けてくる奴がいるから、気をつけないかんよ、とだけ伝えた。けげんな表情ながらも、ありがとうございました、と言ってくれたから、状況は理解してもらえたのかなあ。

 

本当に学生を応援するつもりでやっている就活塾と、食い物にしようとしている輩との見分け方はカンタン。カネを要求するかしないかだ。もちろん、労力を割いて支援するのだからある程度の金がかかるのは当たり前だ。ただ、ベースは無料で、~先生のセミナーを受けると○千円、自己啓発講座に×万円という風に、カフェテリア方式に加算していく塾はまず信用できないといってよい。そもそも、この不安定な時代に「絶対」なんて文字をかぶせることからして怪しい(そんな題名のシューカツ本もあったが)。

 

面接が本格的になると、けっこう苦しい場面が増えてくる。わけもなく落とされたり、エラそうにされたり、相手に合わせて自分を作ることに疲れてきたり…まあでも、そんなことが辛く感じるのは、自分が今まで幸せな人生を送ってきた証拠だと思ってほしい。新卒の場合は、大なり小なりみんな同じで自分だけ大変じゃないんだから、と考えたらいい。

 

そのうえで、エントリーシートの書き方や面接の受け答えの仕方など、できるところは自分で改善していこう。面接が苦手、という人ほど練習していないことが多い。鏡の前でセリフをしゃべってみて、そのときの声や顔の表情などをチェックしよう。

 

シューカツって、他人の目に自分はどう映っているか客観視したうえで、のぞましい自分を演出する良い練習機会なのだ。いつでもありのままの自分でいれるわけじゃない。これって、大人になるための必要悪なんだよ。

 

 

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