エイプリル・フール

せっかくのエイプリル・フールなので、「長らくのご愛顧ありがとう!LC研究所閉店セール」とか「LC研究所がイグ・ノーベル賞を受賞しました」とかいう虚偽ニュースをつくってあそぼうかと思っていたが、反響が乏しいことが容易に予想できたのでやめた。鬼が探しに来てくれないかくれんぼ同様、これほど哀しいことはないので。

 

史上最も有名なエイプリル・フールネタはBBCが流した「スパゲッティの大豊作」だろう。木から生えてきたスパゲッティを収穫する農家の女性の姿が、まことしやかに報道された。時代はテレビ黎明期の1950年代、白黒画面のリアルさに騙された人が多かったことは想像に難くない。

 

ほか「ガセネタ」として有名なのは、1938年の米国CBSのラジオドラマ「宇宙戦争」だ。時はハロウィーン前日、ニュース番組のあとで流れていた静かな音楽が臨時ニュースで突然打ち切られた。緊迫した声で告げられる火星人の襲来、全米に引き起こされたパニックー 映画「第三の男」をプロデュースしたオーソン・ウェルズの出世作である。

 

今年のネタについては、ネットで検索してみた限り、特筆すべきものはなかった。Googleによる「You tube投稿打ち切り」も、ユーモアという点ではイマイチというのが率直な感想である。ということで、最近(といっても5年前)のピカ一ネタを下に挙げておこう。制作は、やはりBBCである。