キャリアセミナーという名のしつけ教室

ひひひ。昨日更新をさぼってしまったので、日付をごまかして今日書いちゃうぞ。

 

ベテラン人事である知人がキャリア・コンサルタントとして独立した。儲からない業界だけに(前にも言ったけど)内心とても心配した。が近況をFBなどで見る限り、あちらの会社、こちらの大学など引く手あまたのようだ。その経歴と誠実な人柄がウケているのだろう。ほっと胸をなでおろした。

 

最近はとある大学に頼まれ、1回生対象にキャリア教育を行なっているようだ。1回目のメニューは「あいさつ」。なるほど、そりゃそうだ、と思う反面、子どもを持つ親として複雑な気分になった。

 

「気分」の一方は、「そんなこと他人様に教えてもらうほどのことか?」だ。朝起きたら「おはようございます」、学校に行くときには「行ってきます」、帰ってきたら「ただいま」、メシ食う前後は「いただきます」「ごちそうさまでした」、一日の最後には「おやすみなさい」に決まっている。成人直前の学生に向かって、あらためて指導するほどのことだろうか。

 

もう一方の「気分」は「とはいえ、わが家でもしつけが行き届いていない部分もあるかも」である。口うるさい親の前ではとりあえず口先を動かしているものの、外の世界に一歩踏み出せば、あいさつなどしらんぷりかもしれない。

 

また、親がすべての立ち居振る舞いを観察・指導できているわけではない。以前、年上の人に書類を渡すとき、自分の方に手前を向けたまま片手で渡しそうになったことがあった。それが失礼にあたるということを、常識として知らないのだ。

 

とはいえ、しつけの原点は家庭にある。そして、家庭だけだと取りこぼしてしまう部分を補完・補強するのが学校や地域社会の役目だったのだろう。しかし社会人デビュー直前の大学生にあいさつから教えないといけないのが現状とは…自分の子のことはさておき、ニッポン、このままで大丈夫かと思ってしまう。