JR西日本 福知山線脱線事故

今年度は、ブログ更新の日が1月17日、3月11日など、災厄が起こった日にあたることが多いような気がする。そして今日は、言わずと知れた死者107名、ケガ人562名を出した福知山線の脱線事故の日である。自分の生活圏で起こった事故なので、巻き込まれてしまった人、間一髪で免れた人などいろんな話を聞いた。まずは大切な人を失くされた方、今も後遺症に苦しむ方に心から祈りをささげたい。

 

ウチの親戚のSはこの電車を使って通勤していたが、子どもの行事のためたまたま会社を休み、難を逃れた。一方、昨年秋のブログにも書いたように、知人のNさんのご長男は通学のため2両目に乗車、大けがをされた。今でも後遺症のほか、電車に乗ると息苦しくなるなどのPTSD(心的外傷後ストレス障害)に襲われるとのことだった。

 

この事故の原因は諸説ある。が、主因は運転手が列車の遅れを回復しようとして、スピードを出し過ぎたことにあるといわれている。でも、Nさんは運転手を憎む気になれないという。

 

実はこの数年前、Nさんは高校生の次男を、教師の行き過ぎた叱責であの世に追いやられるという「指導死」で失っている。懲罰的教育を恐れ、フルスピードで操縦かんを握りしめて急カーブを通過し、そのまま息絶えた若い運転手。その姿が、理不尽な叱責を受け心の居場所を失くした次男とダブって見えたらしい。

 

JR脱線事故にしろ、指導死にしろ、ごまかし、責任逃れ、身内のかばい合いは事故の再発を生んでしまう。率直に事故に向き合い、事実を認め、原因をひとつひとう洗い出さないと再度同じことが起こる。それでは亡くなった人は浮かばれまいと、Nさんは今でも事故究明と責任追及に奔走している。