「攻め」の文化

神戸大学「社会科学系教育研究府」設立1周年記念シンポジウムに行ってきた。おめあては元・国連事務次官の明石さんはじめ2人の特命教授が登壇する「グローバル社会で活躍するための条件」である。

 

でもあれあれ?3人とも、テーマと話す内容があってないぞ。まぁ、著名な先生に講演をお願いした時、「テーマには関係なく、自分のしゃべりたいことをしゃべる」というのはよくあることだが。私は講演後すぐに帰ってしまったが、そのあとのお3方を交えたパネルディスカッションで、進行役の金井先生はどう話をつないでいったのか、ご苦労がしのばれる。

 

ただ、明石さんの話で印象的なひと言があった。「自分の国の文化を守れ、最近声高に叫ばれる主張である。文化を守る、確かに大切なことだ。しかし、他国の文化を知り、共鳴し、貪欲に吸収するという攻めの姿勢が、グローバル化でさらに求められるのではないか」

 

「攻め」の文化か、いいことばだなあ。