ペットの喪中はがき

「ペットの喪中はがき」というものがあることを最近聞いた。

 

ペット葬なるものが世に存在し、読経、遺骨拾い、四九日など人間顔負けの供養があることは知っていた。まぁ、今は土に返してやる場所がないし、なんといっても気持ちに区切りをつける儀式が必要だもんな、と考えていたが、「喪中はがき」には強烈な違和感を覚えた。

 

そもそも、喪中とは死者に対する愛惜や罪責の念から身を慎むということのほかに、死=穢れ(けがれ)から他人を遠ざける意味合いがある。つまり、「近しいものの死により心は憂いに閉ざされ、この身は穢れておりまする。そちらにあいさつに伺うことはもちろん、来ていただいてもお会いすることもかないません。あしからず」。「死」という伝染病の保菌者が自らを隔離状態に置くようなものだろう。

 

ペットの死もやはり「穢れ」なのだろうか。なんか違うような気がするぞ。