1回更新が飛んでしまったので、最新ネタで。プレゼン力養成中の皆さん、9/7にアルゼンチンのプエノスアイレスで行なわれたオリンピック招致のプレゼンを、まさか見逃してはいまいな?
佐藤・太田などの現役選手や猪瀬都知事・安倍首相などの政治家は当然として、かの滝川クリステル女史や宮様まで引っ張り出した総力プレゼンテーションは一見の価値がある。you tube等で視聴できるので、まだの人はぜひ全員のプレゼンをチェックしてほしい。
私なりの注目ポイントをいくつか。
ひとつは、全員が1つのテーマを強く持ち、前面に押し出していたことだ。それが何であるかは、皆さん、各プレゼンをよく聞いてそれぞれで考えてくれたまえ。
もうひとつは、1つのテーマに向かって各自の役割分担が明確であったことだ。私が見るところ、女性=情動、男性=論理という伝統的なジェンダー観をそれぞれ背負わされている。皆さんはどう感じるだろうか。
さいごは、不利益情報を伝えるときの典型例があること。担当は言わずと知れた安倍さんだ。何の根拠もないまま「とにかく大丈夫だ」とアピールしなければならない難しいケースである。話の構成に着眼されたい。
冒頭に原発についてさらっと触れたうえで、あえて自分の子ども時代の「夢」に論点をずらせて長々としゃべり、ポジティヴな印象を残す手法をとっている。定石なので参考になろう。説得力があるかどうかはともかく。