かみあわない会話2

とある通信会社とのやりとりのひとコマ。

 

私:「田原と申します。○○モバイルサービスについてうかがいたいんですが」

OP:「はい、ご加入中のお客様でいらっしゃいますか。確認をさせていただきたいので、IDあるいはご登録の電話番号をおっしゃってください」

私:「IDは覚えていなくて、電話番号も今使用中なので…」

OP:「では恐れ入りますがご生年月日をお願いします」

私:「…モバイルポイントからの受信範囲を聞いたうえで、そのサービスを利用するかどうか検討したいだけなんですが、やっぱり生年月日は必要なんでしょうか」

OP:「いえ、絶対というわけではありませんが、失礼いたしました。具体的にはどのエリアなんでしょうか。」

私:「○○大学の×学部付近です。○○市××町△ー□になります」

OP:「しばらくお待ちください、実際に画面で確認します…、はい、このエリアの当社のポイントは××町▼と××町●にあります。ここから半径100メートルぐらいまでは受信可能です」

私:「××町△ー□だとどうでしょうか」

OP:「××町▼ポイントからは約80メートル、××町●からは47メートルぐらいです」

私:「その距離だと通常は受信できるんでしょうか」

OP:「そうですねぇ、通常は高い建物等さえぎるものがなければ、ポイントから100メートルは大丈夫ですが」

私:「要するに受信範囲には入っているが、現場でないと確認できないということですね」

OP:「はいっ、おっしゃる通りです」

 

一見、順調に進んでいるこの会話、受け手にはかなりのもどかしさがあった。「加入するか、否か」の判断ができないからだ。この場合は「受信できるか、できないか」という問いに対してまっすぐ答えるべきだろう。詳細な情報は特に必要とされない。