9.11は不吉な数字?

13回目の9.11が巡ってきた。そして東日本大震災からもう3年半になるのか。

 

5年ほど前の大学聴講生時代のことである。「カバラ数秘術」とやらの詳細な話を聞いたことがある。イギリスの大学で占星術を(も)学んだというと大学教授がいた。あるとき本職の英語の授業をほっぽらかし、1995.1.17(阪神淡路大震災)、2001.9.11(同時多発テロ)、2008.5.12(四川大地震)など大規模災害の日付の数字を足したり引いたりした挙句、共通したあるひとつの数字を導き出し、「ほら、これは古来からユダヤで非常に不吉な数字とされているんですよ」と得意げに語っていたことがある。

 

こちらは「合理性」が商売道具だから、いろいろ数字を操作したら、そりゃなんとでもなるわい、と思って斜に構えて聞いていた。が2011.3.11以降、「11」とならぶとなんとなく目に付く。でも、民族というか文化によって好まれる数が違うし、ポッキーの日だって「11.11」だし、そうそう不吉がってもいられない。

 

シンメトリーを愛する西洋が偶数を好むのに対し、陰陽五行説の影響か、日本では奇数(陽)が好まれる傾向がある。ただし、五行説の本家本元の中国はなぜか偶数(陰)が好きなようだ。(奇数のものをあげたとき、妙な顔をされた、文句を言われた経験が数回あり)

 

偶数好きの西洋人と中国人が嫌う数字が「13」だ。また中国人と日本人が共通に忌むのが「4」、逆に中国人が好み、日本人が避けるのが「9」。「11」に関しては、不吉な言われはないようだ。ちなみに「11」はカバラでは神秘数と言われ、霊的な意味を持つ。

 

もうひとつ、9.11というとプロ野球の最長試合を思い出す。1992年9月11日阪神ーヤクルト戦、阪神の選手が打ったホームランが2塁打とみなされ、結局、所要時間6時間26分(うち抗議による中断37分)、15回3-3の引き分けで終わった。試合終了時刻は翌12日の午前0時26分である(Wikiより)。この後、試合を拾ったヤクルトは優勝、阪神は2位にとどまったため「幻のホームラン」として阪神ファンに語り継がれている。