目にあまりすぎる言い回し、3種へのお祈りですね

1「●●すぎる××」

 

「美しすぎる国会議員」「可愛すぎるニャンコ」…どうしてなんでもかんでも「形容詞+すぎる」で済まそうとするのか。

確かに当初は、「非常に」「とても」になり替わる、目新しい表現だったかもしれないが、もはや手あかがつきまくっている、流行遅れの服で得意げにポージングするモデルを眺めているようなイタさだ。情報の発信者になるつもりなんだったら、もうちょっと真剣に言葉と向き合えよ。

 

2「…ですね」

 

これは、例えば店員とのやり取りで「△△はありませんか?」「はい、ないですね」の「ですね」だ。発話者の意に反し、たいていの人間はムカっと来ているはずだ。

それはなぜか。「ね」には、相手と自分が同意見であることを念押しする意味があるからだ。

同様の意味を持つ「でしょ?」に置き換えると「はい、(だから)ない(と言ってる)でしょ?」。相当無責任で投げやりなニュアンスになる。こうして意図せぬところで聞き手の感情を逆なでする。

 

3「…お祈りします」

 

言わずと知れた、就活の際の会社からの落選通知。文末が「~のご活躍をお祈りしております」であることから「お祈りメール」と命名された。昨今では学生の間で「お祈りする」=「~を終わらせる」と日常語化しているらしい。

それにしても、学生には礼儀作法やマナーを厳しく求めておきながら、明らかにエントリーシートを読まずに面接に臨んだり、約束の期日までに試験結果の合否を知らせなかったりする会社が目立つ。No detail is detail. 人のこと祈る前に、自分が襟を正してくれよ。

 

蛇足:冒頭のわけのわからんタイトルが伝えたいのは、要するに「目に余る次の3つの言い回し、早く廃れてほしいなぁ」ということだ。