「私はこの××で内定をもらった!」の落とし穴

「早くも4人に1人が内定1つ以上を確保!」という大手情報会社の情報に動揺しているキミ。まあそんなにあせらなくていいって。下は「5月1日時点での就職志望者のうち、大学生の就職内定率は24.6%」を発表した某R社の調査概要である。

 

調査概要<2017年卒:2017年卒5月度(速報版)

調査対象:2017年卒業予定の大学生および大学院生に対して、当社採用サイトで2016年1月20日~3月27日、4月12日~4月25日に調査モニターを募集し、モニターに登録した学生6,533人(内訳:大学生5,380人/大学院生1,153人)

調査期間:2016年5月2日~5月9日

集計対象:大学生 889人/大学院生 349人

 

簡単に言うと、モニター登録した学生・院生6,533人のうち、5月の1週目に1,238人に回答してもらったということだが、ここで注目すべきは「手挙げ方式」での回答であるという事実。登録はしていても、内定ゲットできていない奴はわざわざ回答しないよね。なので、内定獲得率は実際よりも高く出ている可能性があるのだ。

 

で、持ち駒が過ぎてしまって今からエントリーシートを書く人に注意。今から続々と「私はこの自己PRで内定をもらった!」という実例がネットにあがって来ると思う。それを鵜呑みにしないでほしいのだ。

 

なぜなら、それらのエントリーシートのどの部分がアピールしたのか、本当の理由は公開されず、採用担当者しかわからないからだ。何かの受賞歴が目にとまったのかもしれないし、学歴が気にいられたのかもしれない。ここだけの話、この中身でよく通ったなぁ、と内心思うものの、書いたご本人は悦に入って広く公開、というケースはよくある。参考にはしても、内容や書き方を真似するのは無意味だ。