ターゲティング広告のナゾ

「監視されているのか!?」「盗聴されたか!」。FBやウェブサイトなどのターゲティング広告をみて、そう感じる方も多いのではないだろうか。私もそのひとりだ。

 

最近あった例を挙げてみる。

 

1 有名皮革メーカーのバーゲン会場でアルバイトした知人と、お茶を飲んだ。ご婦人方の靴・バッグ争奪戦ばなしに大笑い。それから数日間、なぜかFBでそのメーカーの広告がつづいた

2 マッチングアプリの「いいね!」数について、電話で知人からの長い自慢話をきく。それ以降、『中高年マッチングサイト』の広告表示が、FBやウェブサイトでやたら目につく

3 家電の設置に来た業者から、外壁塗装をすすめられる。その後、外壁塗装の広告があらゆるウェブサイトに顔を出すようになった

 

スマホやタブレット、パソコンは盗聴器、監視カメラなのか。そして関係各所に情報を提供しているのか。ほかに原因はないのか。

 

3については、業者が原因とにらんでいる。外壁塗装見込み客の登録リストが、なにかの拍子に漏えいしたのではないだろうか。

 

2は、キーワード検索や位置情報からターゲットになった可能性はゼロ。だから、類似ユーザーターゲット+因果関係の取り違え、をうたがっている。

 

つまり、広告は、年齢などの属性情報などをもとに、もともと表示されていた。それをスルーしていたのだが、知人との話をきっかけに、その手の広告に注意がむくようになった。認知の問題、という説である。

 

1については、正直なところ、まったくわからない。

 

年齢など属性情報からの広告だとすれば、ピンポイントすぎる。そのメーカーの購入歴もなければ、検索履歴などもない。そもそもインターネットで靴やバッグは買わないから、この分野の広告表示自体がないといっていい。×ユーザー情報、×コンテンツ情報、ナゾは深まる。

 

そして、わたしにとってターゲティング広告最大のナゾは、本の広告がほとんど表示されないことだ。検索回数とネットでの購入頻度は群を抜いているし、金額もコンスタントに高い。優良顧客なのに、無視されている。AIにやる気がないのか。

 

ちなみに、アマゾンのAIはなかなかのポンコツで、購買歴のある本を、くりかえしおすすめしてくれる。

 

AIよアルゴリズムよ、ちゃんと私の嗜好をよみとってくれたまえ。聞こえましたか?