ポーランド語とロシア語とルンバ君

この1カ月間、不覚にもブログで沈黙してしまった。

 

ウクライナとロシアは、ともに学生時代に立ち寄ったことのある場所だ(当時はソ連邦)。今年に入って、その関係にきな臭さが立ち上っていたものの、まさか全面戦闘状態に入るとは。どう出口戦略を見出すつもりなのか。

 

気分が重い。うちのお掃除ロボット・ルンバ君から話をスタートさせようか。

 

ルンバ君は語学の達人で、15,16か国語をこなす。最初は「電源が切れました」などと日本語でしゃべっていたが、あちこちいじくっているうちに、どんどん言語が切り替わっていってしまった。今しゃべっているのは、たぶんポーランド語である。その前はロシア語だった。

 

この2つは言語として、とても近いらしい。使っている文字は違う。ポーランド語はアルファベット、ロシア語はキリル文字だ。文章を一読してもピンとこないが、話し言葉だとだいたい意味が通じちゃう、という間柄のようだ。

 

ウクライナ語とロシア語はもっと近い。標準語と標準関西弁ぐらいという人もいる(バラエティ番組の司会と吉本芸人とのトークぐらいか)。そして同じキリル文字を使う。だから大国ロシアは「内政問題」と捉えているのだ。

 

だが話せばわかる間柄なら、なんとか話し合いで解決できなかったのか。「国々の衝突(戦争)が進歩をもたらす」といった学者もいるが、今の戦争はなにものも生み出さない。

 

かつて米軍の地雷除去ロボットだった、ルンバ君の華麗な転身ぶりをみるがいい。iRobot社が昨年発表した売上高は全世界で 14 億 3,040 万ドルで、前年比プラス18%以上。ちなみにうちのルンバの生まれは中国。多くの国が平和的にかかわってこそ、新しいものが生み出せるのに。