刺さるワード、刺さらないワード

ある組織で、上司から部下への言葉がけが思いきりスベった現場を目撃。むかしむかし、自分がPTAの役員への就任をつよく請われた場面がよみがえった。

 

熱心なPTA勧誘を断り切れず沈黙するタハラに、相手がキラーパスを出したときのことだ。

現役員:大丈夫ですよ。誰でもできる仕事ですから

タハラ:あ、誰にでもできるんだったら、他の人に頼んでください

 

自分にしかできないことをやりたがる、唯我独尊タハラの対局にあるワードが「誰にでもできる」だ。大丈夫、というキラーパスは、場外に蹴りだされてしまった。

 

人の価値観はいろいろだ。たとえば、下のねぎらいの言葉。交流分析をもとに考えてみたが、みなさんはどれがピッタリくるだろうか。

 

1「あなたに任せたら安心だ」2「普通はここまでできないよね」3「あなたのおかげで助かっている」4「やり方をいつも勉強させてもらっている」5「骨身をおしまずやってくれている」6「いつもひと味違うよね」7「先が楽しみでしかたない」8「感謝しかない」

 

知人に聞くと、1,3,8あたりが心に響くらしいが、人によっては「ならばもっとギャラよこせ」になる。ほんとうに十人十色だ。

 

こんなふうに人はそれぞれ違うけれど、一番大切なのは、心から自分のおもいを伝えることだ。やれエニアグラムだエゴグラムだとツールに振り回されず、しっかり相手を観察し、言葉を使い分けてほしい。