電車の中の金融論

まったりした休日の昼下がり、各駅停車の車内のとなり、男性2名の会話。

A「だから狂気の沙汰なんだよ。(長期国債)0.5%以上の利上げに走るなんて」

B「物価高に拍車がかかりますね、確実に」

A「それ以前に、これで(国債簿価の)含み損は5兆円を超える。完全なる債務超過だ。何考えてんだ」

B「黒田さん、利上げという言葉は避けましたよね」

A「政府の差し金だろう。一橋大系の御用聞き総裁だからね。2%のインフレターゲットを断固拒否した前総裁とは違うよ」

B「白川さんは京大閥でしたか」

A「諸悪の根源は、平成になってからの物品税廃止と消費税の導入。毛皮なんて15%(の物品税)だっただろ。あと法人税率を15%もさげたこと。金持ち擁護と、大企業の内部留保を厚くさせることに走った。そして賃金は全く上げない」

B「失われた30年の象徴ですな。相続税70%の税率適用金額も、今は20億以上にあげて富裕層を優遇ですか」

A「そう、小泉さんからはひどかった。だから、二世、三世議員が昼は会合、夜は夜でホステスくどいてほいほい遊んでいる」

B「正直者がバカを見る世の中に…」

A「お、着いたな。ここで失敬(立ち上がる)」

B「待ってください。私もここで降ります(あわてて追いかける)」

 

おまちください、もう少し持論をお聞かせください、と私も背中を追いそうになった。