2016年

7月

04日

圧迫面接って何だ?

圧迫面接とは、「言葉や態度や行動で、受験者をビビらせて反応を見る面接」だ。一部の企業では、こんなことでストレス耐性や機転などの資質が測れると、いまだに信じているらしい。

 

その対策か、就活応援サイトでも『ブラック企業の圧迫面接にはこう答えろ!』があった。「目の前で履歴書をビリビリに破かれてしまった。どうする!」「容姿のことをけなされたときは」などとのケーススタディの文字が踊っている。

どうするもこうするもない。呆れ果てて沈黙に逃げ込むか、激怒するか、湧き出る感情に任せるしかない。そもそも、ブラック企業にわざわざ面接に行かなくてよろしい。こんなケースを想定して記事を載せた奴の顔が見たい。新卒の社畜化促進に寄与したいのだろうか。

ただ、否定的に感じる問いをすべて「圧迫面接」と捉えてしまう、心やさしき就活生にひとことアドバイス。例えば、「この前の面接での答えとずいぶん違っているよね?」「実は朝から同じ答えを学生さんから聞かされているんだけど、あなたはどうしてそう考えるんだろう?」という類いの質問への対処である。

すべて、「Yes,but....」で始めよう。確かにあなたのおっしゃる通り、でも私の真意は…、という具合だ。要するに相手は具体的にここを聞かせてくれ、と言っているだけなのだから、フツーに答えたらいい。緊張感はいやでも高まるだろうけど、口を開く前に深呼吸でもして、気持ちを落ち着けてね。

あと、圧迫面接の練習は無意味だよ。人生、すべてのことに準備ができるわけじゃないんだから。

2016年

6月

23日

「私はこの××で内定をもらった!」の落とし穴

「早くも4人に1人が内定1つ以上を確保!」という大手情報会社の情報に動揺しているキミ。まあそんなにあせらなくていいって。下は「5月1日時点での就職志望者のうち、大学生の就職内定率は24.6%」を発表した某R社の調査概要である。

 

調査概要<2017年卒:2017年卒5月度(速報版)

調査対象:2017年卒業予定の大学生および大学院生に対して、当社採用サイトで2016年1月20日~3月27日、4月12日~4月25日に調査モニターを募集し、モニターに登録した学生6,533人(内訳:大学生5,380人/大学院生1,153人)

調査期間:2016年5月2日~5月9日

集計対象:大学生 889人/大学院生 349人

 

簡単に言うと、モニター登録した学生・院生6,533人のうち、5月の1週目に1,238人に回答してもらったということだが、ここで注目すべきは「手挙げ方式」での回答であるという事実。登録はしていても、内定ゲットできていない奴はわざわざ回答しないよね。なので、内定獲得率は実際よりも高く出ている可能性があるのだ。

 

で、持ち駒が過ぎてしまって今からエントリーシートを書く人に注意。今から続々と「私はこの自己PRで内定をもらった!」という実例がネットにあがって来ると思う。それを鵜呑みにしないでほしいのだ。

 

なぜなら、それらのエントリーシートのどの部分がアピールしたのか、本当の理由は公開されず、採用担当者しかわからないからだ。何かの受賞歴が目にとまったのかもしれないし、学歴が気にいられたのかもしれない。ここだけの話、この中身でよく通ったなぁ、と内心思うものの、書いたご本人は悦に入って広く公開、というケースはよくある。参考にはしても、内容や書き方を真似するのは無意味だ。

2016年

4月

18日

短所は強み、長所は弱み

「あなたの短所(弱点)を書きなさい」に対して、どのように応えたらいいか。このFAQに対するこちらの回答は「ある程度正直に申告したらいいんじゃないの?ただしフォローを忘れずに」である。

 

シェークスピア『ハムレット』で登場する魔女のセリフ「キレイは汚い、汚いはキレイ(Fair is foul, foul is fair)」ではないが、長所と短所は表裏一体である。「慎重」という長所は、「スピードが遅い」にという欠点に、「こだわりを持つ」は単なる「頑固もの」になりかねない。要は、長所短所はともに持ち味なのだから、当人がそれをきちんと把握しているか、適確に対処できるかというだけの話である。

 

ちなみに、遠い昔の小学生時代、私は学期末の通信簿に「人の言葉の揚げ足取りをする」「自己主張が強すぎる」と書かれ続けた。まあ確かに、誤字や言葉遣いの誤りがあるとやっきになって指摘するタイプだったから、特に教師からは嫌われ者であったろう。しかしその欠点は長じて「添削」「校正」という職能と「妥協を嫌う」というモノづくり精神に転じた(と自画自賛している)。

 

ただ、言葉選びには慎重になってほしい。「協調性がない」などとストレートに言ってしまうと、組織に入る身としてはやはりまずい。「譲れない部分ではかたくなになってしまう」「内省的な面がある」など、そこそこの美辞麗句で彩ろう。完璧な人間なんていないのだから。

 

*右上はありし日の熊本城。でもどのような善意に裏打ちされていようが、『義捐金○』が『義援金×』となっていると指摘したくなる、相変わらずのタハラであった。

 

2016年

4月

04日

エントリーシートでは1文は40字以内で収めろ?

エントリーシート書きにはげむ親愛なるシューカツ生諸君へ。

 

商売柄、自称就活コンサルタントのサイトをホッピング(というかザッピング)することがよくある。そこで最近よく目にするのが「1文は40文字ぐらいで、簡潔にまとめましょう」というエントリーシート作成の"鉄則”だ。

 

でもよく見てほしい、その筆者、自分のサイトの文章をホンマに40字以内で作っているか?

(ちなみにこの文章↑がちょうど40字。短いでしょ?)私の見るところ、まれである。

 

というのは、1文40字で文章を作るのはけっこう難しいからだ。文がブツブツ切れている印象を与えないように、「そして」などのつなぎ言葉をあえて書かなかったり、「…だ」「…だ」と単調にならないよう、「~ではないか?」呼びかけの形に変えたり。滑らかに書くのは、ちょっとしたテクニックが必要なのだ。だから無理しなくていい。

 

ただ、みんなが書くエントリーシートの1文が長い傾向にあるのは事実で、100字を超える文が続くこともザラだ。そこで、

 

・ネットでも手書きでも、1文が3行以上にならないようにする

・そのために「~なのだが、」など文をつなげている「が、」の部分でいったん文を切る

 

この2点だけ留意してもらえれば十分である。40字を死守するために、文全体のバランスを崩してしまうのはナンセンスだ。

 

 

2016年

3月

28日

「業種」「職種」「会社」の違い

解禁日から約1カ月。フライング企業以外でも、ちらほら内定のニュースが漏れ聞かれるようになったがあせらないように。

 

気になる業界には、ひととおり足を運んだ気になっている時期かもしれない。ときどき「第一志望だった業界、自分に向かないということが分かったっス」と報告を受ける時がある。ただ、じっくり話を聞いていると、単にその企業とは合わない、あるいは入れてもらえそうにないということが判明しただけだったということがほとんどである。

 

なので、自分が「合わない!」と感じた会社には、その理由をはっきりさせてほしい。

 

その企業のどこが合わないのか。人事担当者の態度なのか、説明用資料がしょぼかったのか、連絡がなかなか来なくて信用できなかったのか、はたまたできの悪かった自分のパフォーマンス(面接など)の責任をその会社に転嫁しているのか。自身の内面と率直に向き合って答えを言語化して、自分の中でデータを蓄積しておくこと。これが必要だ。

2016年

2月

01日

シューカツの神様

おおっ。週2ブログを続けるぞ、と誓いを新たに再開した前回のブログはなんと年始。そして今は2月、しょっぱなから月イチの更新になっているではないか!三日坊主どころか、三十一日坊主である(なんのこっちゃ)。

 

さて、年始の三が日、初詣には行ったかな?このブログをご覧の中には、就活の成功を念じつつ、神殿に向かって柏手を盛大に打った方も多いだろう。

 

ここでは、シューカツに効く神様を紹介したい。如月(二月)の今からでも遅くない。岡山県岡山市にある「吉備津神社」である。この神社には鬼征伐で有名な桃太郎こと「吉備津彦命(キビツヒコノミコト)」が祀られている。

 

山陽道で勢力を誇る温羅(ウラ)一族を征伐するため、大和朝廷から下された吉備津彦命は、長年の苦闘の末、掃討作戦に成功した。ところが敵の頭領、温羅のクビは、はねられ晒されても、犬に食わせられても、地中深く封じられても、不気味に唸りつづけ吉備津彦命を悩ませた。

 

それが続くこと一三年、温羅は夢枕に立ち「わが媛(ヒメ)、阿曾をしてこの地で釜で火を焚かせ、占いをせしめよ」と告げ、消えた。吉備津彦命が阿曾を坐女(ミコ)につけお告げのとおりにすると、声はおさまったという。要は、オレの大切な人に職をあっせんしろ、そうしたら静かにしてやるからというバーター取引である。

 

というわけで、愛する者の就活を成功させた温羅。

 

ただし、これは昔々の、かつ反社会勢力だからこそできた力技かもしれない。現代だと「クビに応じるから、自分の子を採用してやってくれ」という悲話になるかもしれないが…いかがだろう、わが子を就活生に持つ親御さん、試しに一度お参りをしてみては。(お参りの効能は個人によって異なります)。

 

吉備津神社HP http://www.kibitujinja.com/news/

2015年

6月

02日

学歴フィルターの是非

月曜更新のつもりがまた遅れてしまった。遅れついでに6月2日現在、netgeekでも取りあがられた事件についてひとこと。


【炎上】ゆうちょ銀行が学歴フィルターを仕掛けていたことが判明!勇気ある学生が告発して大祭りに!!!!!


この事件、ある大学名でセミナー予約してもずっと「満席」で拒否されていたところ、東大生になりすますと参加を受け付けてもらえた。そしてそれを学歴フィルターとして告発したところ、アカウントごと削除されてしまったというものだ。


フォロー数はせいぜい1万程度だから、就活生側で本当に「祭り」になっているのかあやしいもんだが、これを見た社会人らの反応が面白かった。「そんなん当たり前じゃないか」「親がなんのために子どもに初期投資していると思っているんだ」。結構シビアである。そう、努力が評価に反映される社会であればある意味あたりまえ。公平=平等ではないというのが世のならいである。


でも私は別の意味で、大問題だと思っている。「うちは東大以下、勉強のできる学生しかいりません」と公言しないのはなぜか。ゆうちょ自体、いや日本の企業のほとんどが、平等という強迫概念にとらわれているのだ。一応広く門戸を開く形にしておかないと、世間様の非難を浴びてしまうからね。情報会社が、さらに脅しを加える。そりゃ彼女/彼らは閲覧数が多いこと=収益だから。ばかばかしい、その採用コストは、結局利用者に跳ね返る。


それにしてもゆうちょ銀行さん…ホントに東大生いるの?どんな使い道を考えているの?「なぜ東大がいいのか」の説明ができないようじゃ、採用したってしかたないし、第一来てくれないよ。



2015年

4月

09日

書いてみなはれ

あのね、なんでみんな「やってみなはれ、という御社の社風に共感しました」って書くのかな。文系はともかく、技術系まで。「マッサンの大将に…」っていうのもやめてほしいな。みんな書いているんだもの。あと、「新波さんと新しいサントリーを」というのもパターンの1つ。


サントリーのエントリーシート原本って、基本真っ白だよね。そこでオリジナリティを見たいって言ってるんだよ。他の人が何をネタに書いてくるかだいたいわかるだろう?かぶらないよう予想は立てないと、無難に同じこと書いてどうするんだよ。学校の試験じゃないんだぞ。


なに?何をどう描いていいかわからないって。なるほど。で、その理由はわかる?取材不足、知識不足なんだよ。材料がないから上っ面のことだけ書いてごまかさざるを得ないんだ。


少なくとも、「やってみなはれ」って書くんだったら、社史ぐらい読んでおいてよ。新潮文庫で数百円、アマゾンでも普通の書店でも、どこからでも手に入るよ。「みとくんなはれ」という言葉と対になっていることぐらい知っておいてほしいな。


とにかく、調べて調べて、それから書いてみなはれ!



2015年

4月

06日

「御社の企業カラーにひかれて」とやら

数か月ぶりのブログだ。いかに副業が忙しかったからと言って、一応文筆業を名乗るわが身が恥ずかしい。


さて、数カ月遅れで始まったシューカツもつじつまを合わせるように、急ピッチで選考が進んでいる。そこでよく目にする(耳にする)みなさんのフレーズが、「御社のカラーに惹かれて」「企業風土のよさが」「雰囲気がすばらしい」である。


ただ、経営学を(真剣に)かじっている人ならわかるけど、企業文化を図る尺度って、学問的にもいろいろあって難しいんだぜ。一見さんのキミたちにわかってたまるか~と言いたいところだけど、先入観を持たない若人の直感というのは、バカにできないことは経験上知っている。そこで一つアドバイス。


「御社の雰囲気/企業風土/カラーがよくて…」の後に、必ず「なぜならば」や「どんなふうに」をつけて説明しようよ。ただし「説明会のときに前に立った方の目の輝きが…」など抽象的なものはインパクトに欠ける。3人に2人はそんなこと言っているしね。「廊下ですれ違いざま、見も知らぬ私に社員の皆さんが目礼してくださる」とか、自分の目で観察したことを、できるだけ具体的に述べよう。ここまでしないと「ナルホド」と思ってもらえないよ。


2014年

11月

20日

がんばれ、(特に)文系学生

アベノミクスの化けの皮が剥がれ出しちゃったね。日銀協調の金融緩和なんて、高齢者に精力剤をガンガンつぎ込むような政策だからなあ。経済政策も大企業頼みだったし。成長へのロードマップが希薄なまま、ニッポン丸というご老体へのカンフル効果もそろそろ終わりだ。

 

だからみんな、「雇われる」ことに必死にならないでほしい。事務系の仕事なんて、遅かれ早かれ機械に駆逐されることは目に見えている。最初の職場にずっと居続けることができる人は、ほとんどいなくなるはず。だから「こんなことをしたらみんなに喜ばれる(=もうかる)かな?」という視点で、新しく職業を作る気持ちで世の中を眺め、就職活動をしてほしい。その視点が活きるときが必ず来るはずだ。

 

そして、自分たちの世界を住みよいものにするため、自分たちの手で居場所と仕事を作り変えていってほしい。未知の変化を受け入れることは恐怖だが、自分たちで変化を作りだすのは苦楽しい作業であるはずだ。その変革のお手伝いをすることが、我々大人世代の責務だと思っている。

 

2014年

10月

30日

勘違いシューカツ学生が増えるじゃないか!

まっこと、約1カ月ぶりのブログである。10月は仕事がヒマだからいろんな仕掛けができると喜んでいたのだが…その後雑務の嵐に押し流されてしまった。自分の手際の悪さを呪うばかりである。

 

さて、ややくつろぎモードの本日、2014年10月30日付の日経ビジネス「記者の目」を見て、飲みかけたウーロン茶を吹いてしまうところだった。「2016年卒は売り手市場?『トンガリ学生』探しに企業は躍起」のことだ。勝手に人の仕事量増やすな、と文句を言いたい。 


内容をみると、「とんがった」採用例として三幸成果の「おせんべい採用」のことなどを取り上げている。昨年はせんべいのことだけをエントリーシート(ES)に書かせて選考、その後、ESを元にしたプレゼンで合否を決めた(気になる方はここを参照。今年はどうするんだ?)


「この手の採用をぜひウチもやってみたい」と言っていたところもあったけど、「やめとけ」とアドバイスした。なぜか。単なるウケ狙いESが殺到、手間がかかって結局いい学生が見えなくなる。「とんがった」じゃなくて、単に「いびつな」勘違いESを大量に読むこちらは、大変な苦労をさせられる。

 

組織にとって「いい学生(人材)」とは何か。それは与えられた仕事内容を正しく理解し、熱意と粘りをもってそれを達成することだ。ところが、学生に限らず「正しく理解できる人」という初期段階がクリアできない人は多い。

 

例えば、「他人に誇れるような出来事を一つ取り上げ、自己PRしてください」のところで、どうみてもそれに該当しない「自動車の普通免許を苦労して取得」「バイト先の店長から褒められた」などありきたりの話を前面に押し出す。まずここで3割程度が落選。さらに自己PRというゴール地点にたどり着く前に、出来事の説明だけで字数が尽きている。その時点でほぼ4割がアウト。

 

ということで採用する側からいえば、ここまでで10割ー7割で約3割までの人材の絞り込みが可能、というのが添削歴15年以上の私の経験値だ。ESがまだ採用ツールとして有用なのはまさにこの点にある。ESの内容そのものよりも、相手から投げかけられた質問への理解力の有無に焦点が当たっているわけだ。

 

ちなみに記事タイトル「2016年卒は売り手市場?」は理系に限って言えば「?」をとってもよい状態だと思う。ただし文系は相変わらず厳しい。じゃあ、どうすれば?は以降に続くとしよう。待てない人はサイト内の「タハラ博士の添削道場 自己PR編」「タハラ博士の添削道場 志望動機編」を先に見てくれたまえ。 

 

2014年

8月

25日

インターンシップ`詐欺’

ひさびさに「論理力養成ギプス講座」を書こうかと思ったけど、気になることがあったので就活ネタに変えるね。

 

さて夏休み中、いろんなインターンシップを経験した人も多かったことだろう。その中でちらほら聞いたのが、それへの応募試験に通ったあと、金銭を要求された話である。

 

名目で一番多いのが「研修参加費」。仮にその会社をA社としよう。A社主催のセミナーや勉強会によろしければ来て下さいというスタンスだが、かならず「選ばれし者」という体裁をとる。内容はよくありがちな、グループワーク中心の自己啓発だが「人と社会を動かす力」などと御大層なタイトルがついている。就活がらみだし、自己効力感のさほど高くないやつならば絶対食いつくだろう。

 

費用は3~5万、学生にとっては大金であり(もちろん社会人にとっても)、即金では出せない。親に借金をするか、バイト代を当て込むかで、後者を選んだ者はローン契約を組まされる。

 

1回ならまだいいが、「過去最高の挑戦、成長、感動、そして達成。次々に明かされるミッションを突破した先には…」などと銘打って、ちゃんとおあとのセミナーが用意されている。これに乗せられ、1社だけで10万を超える契約を汲まされている学生もいた。もちろん金利もつくので、冬休みまでのバイトはその返済に消えるのだという。

 

おまえはアホか、金が余っているなら自己啓発とやらもいいかも知れんが。ともかく、親に事情を話して契約解除をし(未成年だった)、その浮いた時間で勉強でもしてろ、そっちの方がよっぽど「求められる人材」になれるぞ。ときつくアドバイスをしておいた。

 

宗教でもなんでも、じんわりとカネを要求してくるのはヤバい団体だ。自己啓発なんて、社会人になったら機会はいくらでもあるのに。それよりも、1社にこだわらず、とにかくいろんな会社に顔を出して社会見学する方がよっぽど有益な体験だ。今の自分にしかできないこと、楽しめることに時間とカネを使おうよ!

 

2014年

5月

16日

キャリ・コンとしての反省

人材育成のプロや経営者のなど最前線の方々から、最近の新人・若手育成にあたってのトリセツ、つまり傾向と対策について話を聞く機会があった。

 

「手堅くまとめた『自分』から一歩も抜け出せない」「行動よりプロセス重視」「批判されることに耐えられない」など、オバハン・オッサン世代から見るとナルホドというコメントが相次いだ。ただこれ、この会合の中でも指摘があったのだが、ひょっとしたら大学によるキャリア教育(ていうか就活ノウハウ講座)の影響が大きいと思われる節がある。

 

例えば、「手堅くまとめた『自分』から一歩も抜け出せない」。「私って…じゃないですか」というありがち表現は、聞き手側からすれば「そんなん知らんやん」である。自分はこう考える、こう行動したいと自分らしさに固執し、肝心のサービスの受け手である相手の欲するところを考えない。これって、個をもたない若者の皆さんに「自分らしさをアピールせよ」と急ごしらえの自己PRを用意させ、そこに各「自分」安住させた採用担当者と我々大学キャリ・コン(キャリア・コンサルタント)の共謀罪の一端があるのではないだろうか。

 

また、「行動よりプロセス重視」も思い当たるところがある。我々大人は子育てという超・若手育成の時代より「どんな結果を出したかより、どれだけがんばったかだ」などと大多数となる負け組の子どもにエクスキューズを用意してあげた。でもまあ、これは仕方ない面があるかもしれない。

 

ただし、子育ちの最終段階であるシューカツ、特にグループ・ディスカッション(GD)の場面での、キャリコンなる人種からのアドバイスは余計だったか。ネットで検索するとたいていこう言っているよね、「採用担当者は、合意のプロセスに注目しています。ですからアウトプットを気にせずに」。その刷り込みが会社に入ってからも行動の勘違いを生んでいるのではないか。会社なんて結果(業績)をあげるために存在する組織なのに。

 

というわけで、シューカツ中の皆さんは無事内定をもらったら、今まで養った就活ノウハウはいったん忘れて、無心な状態で入社してきてね。ハッキリ言って私の若かった頃も含めて、平均的な20代前半の「自分」なんて固執するほどの価値もないものなんだから。

 

いいことも嫌なことも、いろんな経験を積みながら変わっていく自分、ここを楽しもうね。

 

 

 

 

 

 

 

2014年

3月

27日

シューカツ要注意表現 (敬意編2)

おや、またもや2週間ぶりの更新になってしまった!本当に申し訳ない。

 

言い訳すると、この1週間体調が絶不調で、不要不急の仕事を極力控えていた(添削依頼をしてくださった皆さん、サクサク返却できずに申し訳なかった)。いまだにまともに食事もとっていないのだが、悲しいことに?体重はそのままである。

 

今頃の季節になってこんな体たらくとは、と内心思っていたら、周囲に聞くとけっこうインフルエンザがはやっているらしい。あったかくなったからといって、みんな油断せずにがんばろうね。手洗いとうがいは忘れずに。

 

ところで、前回の続き。新入社員研修では必ずマナーや言葉遣いのメニューがある。企業も人手と時間を割いてこんなことをするからには、敬語は非常に大切だと思っているはずだ。ちなみに、こんなことに力を入れるのは日系企業だけだそうだ。

 

じゃあそもそも、なぜ敬語は重要なんだろうか?ひとことで言うと、聞く人の「神経に触る」からだ。

 

人間はざっくり言って、理性と感情とで相手を判断すると言っていい。ビジネスの場合、理性=損得といってもいいかもしれない。ただ、この損得勘定の土台になっているのが「感情」である。敬語をミスると、この部分をもろに刺激しまい、常識のない奴→信頼できない奴→まともに相手にできない奴、と負の感情のドミノ倒しをよんでしまう。

 

10年ぐらい前、注文を復唱する際の「~でよろしかったでしょうか?」というバイト敬語が世間の話題になった。(今ではすっかり定着の感があるが、正しくは「よろしいでしょうか」)「よろしかった」がNGだということも知らない若い世代も多かろう。当時の年長世代からの異様な反発は、まだこっちが確定のサインを出していないのに、そっちで勝手に決めやがって、という感情的なものに根付いていたのだ。

 

人間って、頭で行動・判断しているんじゃなくて、けっこう原始的な感情で動くことも多い。敬語が重視されるのはそういうわけなんだよ。

 

2014年

3月

13日

シューカツ要注意表現 (敬意編1)

また更新がサボりがちになっている。今日ももうすぐ終わりなのに、やるべきことがけっこうあるので手短に。

 

さて、エントリーシート書きが2回目のピークを迎えているね。添削をしていて、気になった表現のうち代表的なものをあげておこう。今回は「敬語」だ。

 

敬意をあらわすための表現の基本は、「距離を置く」ことだ。そのためには、相手(敬意の対象)と自分(たち)とをくっきりと分けなければいけない。つまり、「ソト」と「ウチ」とを分けることから敬語はスタートする。

 

じゃあ、この人たちについてはどうだろう。「ソト」だろうか、「ウチ」だろうか?

 

1 志望先(会社・団体)に属する人、ゼミの指導教官

 

2 ゼミの同級生・先輩、クラブ(サークル)の同級生・先輩・OB、母・父・兄弟姉妹など自分の家族や親族

 

1は「ソト」だ。敬語を使うべき対象である。逆に2は「ウチ」。たとえ自分が内心、どれだけ尊敬している人間であっても、敬語を使ってはいけない。よく見るのはゼミの先輩なんかに敬語を使っているケースだ。ちなみに近所の人をネタにするときは(たぶんないだろうが)どんな鼻つまみ者のおっさんでも「ソト」、敬語の対象になる。気をつけようね。

 

 

2014年

2月

04日

知らんのはオヤだけ

日経ビジネスで時々連載中(?)のコラム『母と子のシューカツ戦争』を時々読んでは驚いている。もちろん著者が描くシューカツ最前線の厳しさに、ではない。驚くのは社会の中核で働いているはずのこの世代(私と同世代)の社会人らの、「世間知らず度」である。

 

『昨今では、人気企業のエントリーには万単位の人間が殺到するらしい』ー昨今、じゃないよ、前から前から。『統計的にみると、特に文系については1万人のうち採用に至るのは約100人である』ー第1~3志望ぐらいまでの企業ならね。『5人に1人は内定をもらえないまま、卒業を迎える』-だから非正規雇用が増えてるんじゃないかっ!

 

率直に言って、若者が働きづらい世の中にしてしまったのは、我々大人全員の責任だ。今さら何を大騒ぎしてるのかなぁ。

 

もっと腹が立つのは、それを社会問題と捉える視点が希薄なこと。「わが子が就職できないよぅ」という1点にこうこうとスポットが当たっていることだ。この手のコラムの後には必ずこんながスポットCMが掲載されている。

 

『わが子を就職難民にしないために、今、親ができること 参加費24,000円』

 

こんなカネがあったら、交通費ぐらい援助してやれよ。バイトもできないで走り回っているのになぁ、みんな。オヤってホントに何んにもわかってないんだぞ。家庭内でもちゃんと自己アピールして苦境をうったえとかないと、能天気なこと言われてよけいにストレスたまるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年

1月

30日

タハラ博士の志望動機4

寒い中、カゼも引かずに就活しているかな?体が資本だからね。私の方といえば…申し訳ない。体調を崩したのと仕事が忙しすぎたのとで、2週間も更新が遅れてしまった…。以下、更新が手つかずのままの「タハラ博士の志望動機3」シリーズの続き。

さて、前回「相手が聞きたいことに素直に答えよう」という話をしかけたね? そこで絶対に忘れてはならないのは、人事が知りたいのは明確な入社理由であるということだ。

 

だから「雰囲気の良さ」といったあいまいモコとした答えでは弱すぎるし、「自己啓発うんぬん」という就活生目線オンリーでも困る(’61年のケネディ大統領就任演説を聞け、って言われるよ)。さらに「御社の商品のファンだった」といわれても、商品アンケートじゃないんだから、見当外れの回答になってしまう。

 

逆の立場になってみよう。もし自分が人事担当者なら、何を聞いたら会社に合う(役に立つ)学生かどうかわかるだろうか。常識から考えてポイントは3つある。

 

 

 1.なんでこの会社なの?(ライバルA社やB社じゃなくて)

 

 2.そもそも、ウチに来たきっかけは何なの?

  ・ウチの業界自体に興味があるから?

   (業界=自動車とか食品とか観光とかお金とか、その会社で取り扱っているもの)

  ・社会や業界で今の立ち位置が気になるから?

   (立ち位置=リーディング企業だとかグローバル企業とか、注目を集めているとか)

  ・待遇(給料とか休みがとれるとか長く働けそうだとか)を優先したいから?

  ・その他(その人なりの理由)?

 

 3.どんな仕事(事務とか営業とか)がしたいの?

  ウチにどんな仕事があるか、何をするのか本当にわかってんの?

 

 

123についてまともに答えられるようになって初めて、志望動機が書けるんじゃないかな。

えっ、相手の会社のHPやら会社案内やら、説明会のウリの言葉を適当につなぎ合わせたものじゃダメかって?

 

そうだね。確かに相手のことを知るためにはそういう作業も必要だと思う。でもそれと同時に、「なんでココなの?」と自分自身とゆっくり問答する時間が大切なんじゃないかな。自分自身が納得しなけりゃ、人を納得させるなんて絶対無理だもんね。 

 

 

2014年

1月

16日

タハラ博士の志望動機3

あかん、「帰ってきた添削道場」の志望動機編の続きを書く時間的余裕がない!仕方ないからここブログにポイントだけ書いておくね。なんとか早いうちに本編にまとめたいものだ。

どうしてアイツと付き合っているの、という答えにAさん、Bさん、Cさん、Dさんがそれぞれ下の通り答えたとする。一番相手と長続きしそうなのは誰だろう?

 

A:「雰囲気で、かな」

B:「こっちにメリットがありそうだもん」

C:「昔からよく知っているから」

D:「相性がいいと思うから」

 

…多分Dさんに一番見込みを感じるではないだろうか。いい意味でのギブ&テイクが成立している様子だからね。誰かな、「Aさん」といったのは?でもこれ、仲間内だったらいいけど、オヤにそう言ったら不安そうな顔されると思わない?あいまいなんだよね。

 

Bさんだったら、「大丈夫か?」になってしまう。自己中心的な感じだ。Cだと一瞬OKそうに思えるけど、同時に「よく知っているから何なの?」と聞きたくなる、つまりちょっとズレた答え方になっているのだ。

 

これらをシューカツでの「どうして×社を志望するのか」という質問に対する答えだと捉えてみよう。A、B、Cさんだとこうなるんじゃないかな?

 

A:「御社の雰囲気の良さにひかれました」

B:「研修など自己啓発の機会が多く、自分を成長させることができる会社だと思いました」

C:「小さいころから御社の商品のファンでした」

 

けっこうそう答えている人は多いよね。でもこれじゃ通用しないということだ。じゃあ、Dのように伝えたいのなら、どう表現すればいいかな?次回考えてみよう。

 

 タハラ博士の志望動機4に続く→

 

 

 

 

2014年

1月

09日

新聞を読もう

すまん、「帰ってきた添削道場 志望動機編」の続きがなかなか書けず、皆さんには迷惑をかけとる。できるだけ早いことアップするので、もうちょっとお待ちあれ。

 

いきなり今回、説教くさいタイトルで申し訳ない。強引な販売で有名なY新聞の回し者でもなんでもないのだが、やっぱり、新聞は定期購読することを勧めたい。学内の就職セミナーではおそらく「日経」を勧められただろう。でも、経済記事が多いので、新聞をまともに読んだことがない人にはちょっととっつきが悪いかも。とにかく、継続して読めるものであれば何でもいいと思う。もちろん、デジタル版でOKだ(安いし)。

 

えっ、ネットニュース読んでるから大丈夫って?うーん、悪くないんだけどね、ネットじゃどうしても「一品もの」になっちゃうからね。つまり、自分の気になる分野しかつまみ食いしていないでしょ?なるべく「定食」で注文して、いろんなものをまんべんなく食べていないと栄養が偏ってしまう。バランス良く情報を得なくっちゃ。

 

もう新聞を購読している人は、海外ニュースにも挑戦してみよう。ABCやCNN、BBC、アルジャジ―ラなどはインターネットですぐ入手することができる。福島原発で放射能を含む水蒸気が大量発生しているというニュースが、アルジャジ―ラなどで大きくフォーカスされているのは驚きだ。日本ではほとんど報道されていないけど。どこの国でも都合の悪いことは隠すのかなぁ、とつい深読みをしてしまう。

 

 

 

2013年

12月

19日

就活マナーの意味

「コートは中で脱ぐのか、外で脱ぐのか」「説明会の質問では『御社』か『貴社か』」などは就活スタート時に学生さんからよく受ける質問である。これが面接まで進んでいくと「ドアをノックするのは何回がいいか」「退室の時、どこで礼をするのか」などになっていく。

 

これらに対する一応の答えはあるんだけども「正解」はない。たとえばコートは建物の外で脱ぐのが一般的だけども、あんまり寒けりゃ玄関入ってすぐでもいいんじゃないかと思う。

 

ただ、原則として覚えてほしいのはマナーとは相手への気遣い、心配りだということだ。

 

コートの例でいえば、これは雨や雪、泥などがついた外着の汚れを訪問先の中に持ち込まないようにとの配慮から来たものである。面接のときには大きな声で、というのもそう。面接官との距離がある場合は意外と声が聞き取りにくいものだ。それに若い君らとは違い、加齢とともに聴力だって落ちていくんだぞ。

 

「~でなければNG」から「相手のために~しよう」へ。こんな風に発想を転換できれば、会社訪問時の緊張の度合いもちょっとは和らぐかな?

 

 

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